スクラムフェス仙台2024に参加してきました

スクラムフェス仙台2024に参加してきました

データ事業本部のおざわです。
8/23(金)と8/24(土)に仙台で「スクラムフェス仙台2024」が開催されました。
残念ながら土曜日は参加できなかったため、本記事は8/23(金)の内容のみです。

イベント概要

今回参加したのは仙台で開催されたこちらのScrumのイベントです。
https://www.scrumfestsendai.org/

スクラムフェス仙台はアジャイルコミュニティの祭典です。
アジャイルやスクラムのエキスパートと繋がりを持ちましょう。この祭典は初心者からエキスパートで様々な参加者が集い、学び、楽しむことができます。参加者同士でアジャイルやスクラムのプラクティスについての知識やパッションをシェアするだけでなく、ここで出会ったエキスパートに困りごとを相談することもできます。

タイムテーブルはこちらです。

Keynote

スピーカーはゲヒルン株式会社 代表取締役の石森大貴さんです。

宮城県石巻市生まれ。10歳からプログラミングを始め、12歳でレンタルサーバーサービスを開始。高校時代、ドラマ『ブラッディ・マンデイ』のクラッキングシーンをブログで解説したことがドラマを監修した情報セキュリティ会社の目に留まり、擬似的ハッキングによる脆弱性診断などを開始するきっかけに。2010年、ツイッターアカウント「特務機関NERV」を開設、同年ゲヒルンを創業。東日本大震災時には節電を呼びかける「ヤシマ作戦」を展開した。2019年に「特務機関NERV防災」アプリをリリース。
(Scrum Fest Sendaiのサイトから引用)

告知:9/18(水) 19:00〜21:00にクラスメソッド仙台オフィスでKeynoteの上映会が開催されます!気になる方はぜひご参加ください!
https://suku3rum-sendai.connpass.com/event/329135/

すべてはおもちゃから始まる

1時間のKeynoteの中に石森さんのジェットコースターのような軌跡が詰め込まれていました。ずっと感動・興奮しっぱなしで本当にすばらしい講演でした。とてもこのブログだけではすべてを伝えきれませんので、印象に残った部分のメモを共有します。

はじまり

大学生のときに遊びで作ったTwitterボットからすべてが始まった。
東日本大震災をきっかけに防災情報をつぶやくようになった。

転換点

リアス・アーク美術館で見た震災の展示に衝撃を受け、人の人生を左右しかねない「情報」のもつ重要性に気づいた。
https://rias-ark.sakura.ne.jp/2/sinsai/

全てが停止してしまった東日本大震災では、情報の有無が多くの人々の生死を分けたことだろう。事前に得ていた情報によって救われた命があった一方で、その情報によって命を落とした人もいただろう。

直後に、情報があれば救えた命もたくさんあったに違いない。
私たち現代人は、情報に命を託している。
情報がないと行動が遅れる。

しかし、あのような大規模災害が発生したなら、情報を待つ前に、想像力を働かせ、自ら行動しなければならない。

情報は答えではなく、判断をもたらす判断材料であり、災害時には一刻も早くこれを伝える必要がある。

アプリ

2019年3月、防災アプリの開発を決心したものの開発予算はゼロ、開発者全員アプリ開発未経験の状態。誰かが寝たら誰かが起きて開発を引き継ぐような形で数ヶ月でアプリを立ち上げた。7月にリリースしたiOS版は1日で10万ダウンロード。Androidはこの時点でコードなし、開発端末もなく開発者が入門書を読んでいる状態だった。紆余曲折ありながらもAndroid版もリリースまでこぎつけた。

アプリの名称はアニメ作品「新世紀エヴァンゲリオン」に由来し、アプリのデザインに同アニメのイメージをモチーフとして使用している。非営利であり、社会的に意義のある活動ということで、同アニメの著作権管理会社から使用許諾を取得している。

内閣官房 - 国土強靭化 民間の取組事例集

アクセシビリティ

多くの人に「1秒でも早く情報を伝える」という観点から、色覚特性(色の識別が多数派と異なる)にも配慮したUI、配色を行っている。ベーステーマのダークとライト、の2種類x色覚特性の3種類xコントラストの3種類の合わせて18パターンを一つ一つデザインしている。
「特務機関NERV防災」アプリ、アクセシビリティ機能を大幅強化

ミッション中心主義

全員がミッションを信じて、ミッション中心主義で動く。将来必要になるであろう技術は常に研究していてる。リリースに向けて必要な機能を決め、パターン出しをして資料を作ってリリース日を決めたらあとは任せる。常に公益的な観点から考える。
東日本大震災で実家は全壊したが、親は同じ地域に引き続き暮らしている。みんなが自分の開発したアプリ使っていて、開発しているアプリが自分の家族の命にかかわっている。そのつもりで本気の運用を行っている。

楽しむ

成熟してないからこそおもしろい
おもちゃのうちに飛びつく好奇心を大切にしたい

クラメソブースの様子

本イベントでは、クラスメソッドがGoldスポンサーをさせていただきました。
クラスメソッドのブースの様子です。

scrumfestsendai2024-3
scrumfestsendai2024-4

ブースでは沢山の人とお会いすることができました。
来ていただいた方にくらにゃんやDevelopersIOのシールを配布したり、別のブースの方とお話をしたりと楽しい一日でした。会場を歩いていたら、「先日のDeveveloperIO仙台で登壇してましたよね?」と声をかけていただいて、リアルなイベントの良さを実感しました。

おわりに

以上、簡単ですが8月23日(金)に開催されたスクラムフェス仙台の様子をお伝えしました。
参考リンクにKeynoteで登壇された石森さんやNERVの記事を掲載しましたので、ぜひご覧になってください。

参考リンク

NERV

その他

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